リングvs.The Ringリングvs.The Ring(2004年9月19日)靴が道に落ちてると怖い。しかもそれがしっかりそろえてあったりすると、「はっ!」としますよねー。「そろえた靴」→「別世界への旅立ち」を無意識に連想してしまう。 よくドラマでありますよね。「自殺願望のある人を追ってビルの屋上へ止めに走る」→「やっと屋上にたどり着く」→「そろえて脱いである靴発見!」→「ターーッ!!」( ̄□ ̄;)!! この「ターーッ!!」( ̄□ ̄;)!!で(あー!遅かったか!)と私たちは思うわけですが、うちのだんなくん、「???」ポカーン。 「あれ、やっぱりアメリカじゃ、靴脱いで飛び降りたりはしないの?」 「なんで脱ぐの?」 そうだわなー。 食、ジョーク、清潔の感覚は、ずいぶん違うといつも思っていますが、「恐怖」の感覚もだいぶ違う。 日本でヒットしてアメリカでリメイクされた「リング」(アメリカ版は「The Ring」)を見ると、結構面白い発見があります。ほぼ同じ筋をたどりながら、「ほら、怖いでしょ!」のポイントがかなりずれてます。 私からすると、「The Ring」は拷問系、肉体的苦痛を想起させるような描写が多く、「リング」のほうは、怨霊系、深層心理に訴えかけるような描写が多く感じられます。 痛みっていうのはきっと万国共通だから、日本人が見ても「うわ!こわ!いたッ!」と思えますが、アメリカ人が日本の「リング」を見るとやっぱり「ポカーン」のシーンがあるみたい。 特に、水、髪の毛について。 井戸の中、水を探ると長い黒髪がごそっと手にまつわりつく! 私→「ぎゃー!」 だんなくん→「ポカーン」 「うわッ、気味ワルー。髪の毛ってほんと怖いわー」 「ナンデ・・・?」 髪に念がこもるって感覚が無いらしい・・・。 貞子の顔を覆い隠す黒髪も念の深さを示していると思うのですが、「The Ring」のほうで貞子に当たるサマラは、髪は長いけど顔がちゃんと見えちゃってる。しかもよくしゃべるんだ、これが! 饒舌な貞子なんて、貞子じゃない!やっぱり貞子は無言であって井戸から這い出してきたら水を滴らせながらカクカク歩きでせまってくれなきゃ! そのほかのだんなくんポカーンシーンは; 顔にかけられた布 ポカーン 漢字が浮かび上がってくる→文字にこもる念 ポカーン などなど。 そして、最終的に、「リング」の意味が日本版とアメリカ版では違うんですよね。その辺は、実際に見ると面白いと思います。 ついでに、この最終シーンで、「そこまで説明せんとわからんの!」と言いたかったイウではありました。これは「千と千尋の・・・(英語版)」を見たときも同じ感想で、はなはだガクーリしたラストなのです。 さて、「こもる怨念」というものを理解しないだんなくん。真夜中の墓場を近道するのも平気。「出るよ」といわれる部屋に泊まるのも平気。とっても心強いんであります。(^^;) ものはとらえよう、と、私も強くなりますた。この間、幽霊を見た!(と思った)ときでも「ここで負けるか!」と対決姿勢をとることができました。 一緒にいると、影響力は大きいですよね。(^^;) もひとつ・・・ 感覚の違いといえば、ずっと前にだんな君、 「僕が死んでも、火葬になんてしないでね」と・・・。 「え?じゃ、どうするの?」 「・・・うめる。」 「やだー、そのまま腐るんだよー。」 「焼くなんてザンコクだよ。」 「そうかなー。煙になって上っていくほうがいいけどな。(ハッ!)そうかあー、アメリカ土葬だからゾンビがいるんだよねー。なるほどなるほど。それでマイケル・ジャクソンのスリラーになるわけだよね。」 「・・・」 アメリカ、全部が全部、土葬というわけでもなく、火葬する人もいます。 私たちの埋葬方法は、後に残ったものが決めることになりました。 ねこに講釈 トップに戻る ホームへ戻る ジャンル別一覧
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